美山町芦生のわさび祭　春の訪れを喜び合う

美山町芦生の熊野神社で、４月１０日、南丹市指定無形民俗文化財に指定されている「わさび祭」が行われました。
芦生は山深く、かつて熊狩りが盛んな地域でした。昔から野生のわさびが自生しており、この地域では熊狩りの安全を祈願し、年明けから、祭りの日までわさびを食べないという風習があります。
地域住民４０人余りが参加し、神事の後、拝殿の回りをお百度参りしました。
また、神前に供えたわさびのおひたしは、葉と茎の部分を醤油漬けにしたものです。参列者に振舞われ、みんなで春の訪れを喜び合いました。
久々に集った地域住民たちは、神前に供えたお神酒や食べものをいただきながら、直会の親睦のひと時を楽しみました。