八木町日置・氷所 夫婦神事　両集落の繁栄を願って

毎年１０月２１日に、八木町日置区と氷所区、２つの集落の繁栄を願う夫婦神事が行われます。
この神事は、昼ごろ、男の神様である氷所の幡日佐神社の一行が、女の神様である日置の大送神社に到着します。嫁入りをお願いするため、公民館に待つ女の神様のもとへ使いが参ります。
準備が整っていないと断わられるやりとりを７回繰り返し、やっと承諾を得て婚礼の儀式へと進みます。
晴れて婚姻が成立したあと、４年ぶりに嫁入り行例が出発しました。氷所の集落に向かって、一行は田園風景の中をゆっくりと練り歩きました。
夫婦神事は、古くから米どころとして耕作地が広がるこの地域で、水利権をめぐる争いが絶えなかった為、となり村同士仲たがいをやめ親睦を深めようと始められた祭りです。
幡日佐神社に到着した一行は、再び婚礼の儀式を行いました。
そして祭りの最後には、来年の五穀豊穣を占う流鏑馬が奉納されました。
馬が駆け抜ける迫力ある姿を、氏子らが見守り、無事今年の神事を終えました。