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お知らせ

園部小学校6年生平和学習 9歳で満州に取り残された体験を聞く

 11月27日、園部小学校で6年生を対象に戦争体験を聞く特別授業が行われました。
 この日の語り手は、亀岡市に住む黒田雅夫さんと息子の毅さんです。黒田雅夫さんは9歳の時、旧満州で孤児となり、命からがら日本へ戻った経験を語りました。
 1944年に家族とともに満州の開拓団に入植しましたが、翌年には父が召集され、母や祖父、幼い弟と食べ物の乏しい生活を強いられました。終戦の1945年8月、ソ連軍の進撃から逃れるため、家族とともに300キロ離れた避難先の撫順を目指してコーリャン畑を歩き続けました。避難先の収容所では母と祖父が亡くなり、幼い弟は現地の人に託されました。
 衰弱した母が亡くなる前夜、かやくご飯を炊き、「雅夫さんにお腹いっぱい食べてほしいと願った」思い出を語り、戦争による家族との辛い別れを伝えました。その後、戦争孤児となり、シスターに保護され、日本へ帰国しました。
 児童たちは真剣なまなざしで話を聞き、戦争の悲惨さと家族の深い愛情を学んでいました。

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